人間同士が暮らし始めて、西暦だけで既に2000年を越えていますが、この長い歴史で絶え間なく続いてきたものは実は色々と存在しています。例えば、各時代で規模ややり方は様々ですが、人間の集まりの最大単位とも言える「国」が潜在的に抱えてきた「領土拡大」という野望は、どんな時でも絶えたことはありません。また、ここまで大きな話では無くても、隣人同士がいがみ合うなどの「人対人の争い」も、どのような時代でも無くなったことはないでしょう。
神話やおとぎ話には、「パンドラの箱」などのに代表されるように「人間の悪性」や「人間の善性」について角度を変えて語られていますが、もしかしたら「人」という生き物は悪性や善性がそれぞれの人の中でバランスを取りながらも、「他者とのトラブル」を避けられないのかもしれません。

この「トラブル」ですが、現代に置き換えて身近な例を挙げてみると、「留守中に泥棒に入られる」などの「各種犯罪」がその代表格です。実際のところ、私たち一般市民はこれらを如何に防ぐかを、人生の中の大きな課題として抱えています。
こちらも例を挙げると、「ピッキングに遭わないために気を付けるのはどんなことか？」とか、「不審者に近寄らせないにはどうするか？」などになるでしょう。ピッキング防止なら「カギ穴を最初から作らず、スマートキーで対応する」とか、不審者対策なら「防犯ブザーを常に持ち歩く」などがその対策になってきますが、本当のことを言えば、人間の善性が機能してくれて、これらのトラブルが最初から無い状態が理想です。

もしかしたらのお話ではありますが、今から時代が更に先に進み1000年ほど未来になれば、人間はもっと精神的に進化してトラブルの無い世の中になっているかもしれませんね。