「部屋の鍵を無くしてしまいました」と、仙台駅にほど近いマンションにお住まいの女性から連絡がありました。その日は割と朝からヒマでしたので、すぐに装備を整え約15分で現場に到着することができました。
まずは状況の確認です。築15年ほどの8階建ての分譲マンションで、お客様の部屋は5階でした。錠は、現在では生産廃止になってしまっているディスクシリンダータイプで、ピッキング被害が日本全国で数多く報告されている代物です。エントランスはオートロックになっていましたが、防犯上あまり効果があるとはいえません。その手のプロなら2〜3分程でオートロックのドアを通り抜け、同じように各部屋のどの玄関ドアも開けてしまうでしょう。少し補足ですが、鍵がなくてもオートロックは開きます。暗唱番号で開錠することができるからです。今回のお客様は、オートロックの暗証番号をご存知でしたので、部屋の前まで行くことができました。
さて、開錠作業です。私もその手のプロですから「ちょちょいの・・・ちょい」という感じで、ドアの開錠をすることができました。あまりにも簡単に開けてしまったので、お客様からは、「そんなに簡単に開いちゃうの〜ぉ」と、呆(アキ)れられておられました。
今日は合鍵が部屋の中にあるので作る必要ないということでしたが、あまりにも簡単に開錠してしまったので、ドアの錠前自体の交換をして欲しいといわれました。商売繁盛といった感じです。鍵を紛失された時に、錠前自体を新しいものに交換するケースは多いとは言い切れませんが、決して少ないわけでもありません。可能であれば鍵を無くされた際に鍵自体を取り替えられることを、お勧めしています。
今回分のお代をいただき、次回錠前の交換作業の日取りを決めて現場を引き上げました。